グルッペ主催による「薬膳食養講座」が昨日終了いたしました。今までこの講座にご参加くださいました皆様には、グルッペ及び私から心より御礼を申しあげます。
薬膳食養講座は、昨年の9月から10回に渡って行ってまいりましたが、講師と参加者さんがコミュニケーションを取りながらの講義あり、季節の薬茶の試飲あり、最終回には簡単な薬膳料理を一品作るなど、楽しく学べる講座となりました。
私がこの講座で大事にしたことは、コミュニケーションを取ること、つまり参加者の皆さんには講義を聞くだけでなく、発言もしていただくことを心がけました。それは、言葉のやり取りを行うことによって、人は印象的に覚えることがあるのでは、と私自身の経験から考えついたものです。もちろん、発言は自由なのでしてもしなくてもOKです。さらに、私は学ぶことは楽しいということも大事にしました。このことは、幸いにも参加者の皆さんが受け止め、理解してくださったことで善き講座となり、私としても大変うれしく思っております。
薬膳食養講座は、おしまいではありません。この9月から再び同じ内容で10回開催致します。詳しくは、講座のご案内をご覧ください。
さて、最終回のお料理の様子は次のようになりました。
最終回は冬の薬膳でした。夏に!しかも大型台風が過ぎ去ったフェーン現象の暑さの中でスープを作りました。
チャレンジャーだとお思いでしょうが、この低気圧には腎の強化も必要だとつくづく感じたのです。なぜなら、大きな気圧の変化や湿気・暑さなど身体へのダメージは計り知れないため、人の生命力の源である腎を補強することが身体を丈夫にしてくれるからです。また、スープはとっても美味しく感じましたし、いただいた後は汗もかきましたが、その後身体がスッーとシャキッとして楽になったことからも、スープは必要だったと思います。
写真は、貝柱スープに生姜をたっぷりと八角少々入れて煮たところに、山芋のすりおろしをスプーンで落としているところです。
味付けは塩と醤油少々、器によそってからねぎを浮かせました。
山芋と貝柱のスープの薬膳的効用は次の通りです。ダシに使った貝柱は、めまいや口渇、のどの渇き、倦怠、血痰、食欲不振などによく、内臓の働きを高めてくれます。山芋は、疲労、倦怠、咳、頻尿、寝汗、口渇などによく、消化促進、体力回復がはかれます。八角は、腰が重くだるい場合や吐き気、冷え性、気の滞りなどによく、消化促進、強壮してくれます。
このような効果があることからみても、身体がだるい時には効果的なスープだったと言えるでしょう。
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