ホーム写真「秋の薬膳」
秋は空気が乾燥するため身体を潤すのはもちろんですが、現代社会のストレスや近年の大きな自然災害などで脾胃の働きの低下も気になります。そこで、両方合わせた内容にしました。
まずは、秋の味覚の代表格の秋刀魚。脾胃の働きを助けるため胃腸虚弱や食欲不振に良く、血栓予防もしてくれます。魚の消化のために大根おろしとレモンを添えています。そして、副菜は野菜の揚げ浸しで、出し汁に酢醤油のタレに浸けこんだものです。旬の野菜はその時の身体を助け(特に明記しませんが潤す作用の野菜もあり)、酢の収斂作用で緩んだ細胞を引き締めます。胚芽ご飯には蓮の実を炊き込み、ミョウガと小ネギの味噌汁、キュウリのぬか漬けです。
薬膳は、こうした日々の中で培われていくものだと私は思います。だから、気負わず手軽にできるもので大丈夫なのです。