皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?
3月の料理教室は中止にしましたが、グルッペで開催しているやおやの料理教室のレシピを公開いたします。料理の作り方の写真も細かく紹介しますのでわかりやすいかと思います。なお、プチ薬膳料理教室のメニューはそのまま4月に行う予定です。
料理教室にご参加の皆さん、今までご参加の皆さん、また、遠くて参加できない皆さんのために少しでもお役に立てれば、私としても嬉しく思います。
やおやの料理教室、3月のメニューのひとつ「ペイザンヌスープ」のレシピです。よかったらクリックしてご覧ください。
<作り方のポイント>
ペイザンヌスープは、フランス料理で野菜を1cm角に切ってたっぷり使ったスープです。本来は、バターやベーコンなども使いますが、このレシピは植物性のみで作っています。
作り方は、マクロビオティックの陰陽を応用した煮方で野菜の味を最大限に活かしているため、スープの素などは使わなくても美味しくできます。
陰陽の煮方とは、地面を基準にして上に向かって生長する野菜と地中に向かって生長する野菜のエネルギーの向きを応用したものです。先ずは、辛味の強い玉ねぎを炒めてから地上の野菜を柔らかいものから先に入れて重ねていきます。すると、下の方の野菜のエネルギーは上昇し、上の方の野菜のエネルギーは下降し鍋の中で陰陽の働きが起こることで、自然界の働きと通じ合い野菜それぞれの旨みが引き出されるというものです。下に柔らかい野菜を入れると煮崩れるのでは?と思うかもしれませんが、そんな心配は全くなく形もしっかり残ります。とにかく美味しいのですよ。野菜の順番は、レシピ通りにしてみてください。それと、野菜は分量も少ないのできれいに重なるわけではありませんが、なんとなく重なっていればOKです。初めは、少ない水で蒸し煮状態にすることで重ねた野菜が崩れないし美味しさが際立ちます。
<ペイザンヌスープ> 4人分
材料 玉ねぎ・・中1/2コ シメジ・・1/2パック キャベツ・・葉1枚 じゃが芋・・中1コ さつま芋・・50g 大根・・50g 人参・・50g(1/4本)カボチャ・・50g ブロッコリー・・1/3株 ピーマン・・1コ オリーブオイル・・大さじ1 水1/2カップと3.5カップ 酒(白ワイン)・・大さじ1塩・・小さじ2/3 醤油・・小さじ1 ローリエ・・1枚
作り方
①野菜は角切りにする(人参は少し小さめに、あとは1cm角くらいに)。
②鍋にオイルと玉ねぎを入れ、塩ひとつまみ(分量外)振って木べらで混ぜてから弱火にかける。
③鍋肌は焦げやすいので玉ねぎを真ん中に寄せ、そのまま置く(ジュージューの音は焦げない)。
④時折、天地返しをしながら玉ねぎの辛みを飛ばし、甘さを引き出す。途中でチリチリとしてきたら水を大さじ1ほど加えて焦げを防ぎ、しっかり辛みを飛ばす。
⑤玉ねぎが甘くなったら鍋の端に寄せてシメジを炒め(オイルは足さない)、パサパサ感がなくなりシメジから水分が出てツルンとなるまで炒める。
⑥寄せて置いた玉ねぎとシメジを炒め合わせ、一旦火を止める。
⑦キャベツ→じゃが芋→さつま芋→大根→人参の順に重ね、水1/2カップを注ぎ上に塩ひとつまみ(分量外)を置きローリエも加えてフタをし、強火にかける。沸いたら弱火にして10分煮る。
⑧次にカボチャを上に乗せて3~5分フタをして煮て、さらにブロッコリーを乗せて1分ほど煮る。
⑨次にピーマンと水3.5カップを加えてひと混ぜし、中火にする。
⑩野菜が煮えたら酒・塩を加え、最後に醤油を加えて火を止める。
作り方①
野菜の切り方
約1cm角に切り、人参はひと回り小さく切る。
シメジは石づきを取る
これにブロッコリーもプラス
作り方②
オリーブオイルは種と実も絞るので、火をつける前に玉ねぎと塩も入れて混ぜてから弱火にすると、オリーブオイルの香りが活かせるよ。
作り方③
玉ねぎがジュージューいってる間に他の野菜を切ると効率的
炒めるといっても常にかき混ぜなくて大丈夫、玉ねぎもふっくら仕上がるよ。
作り方④
玉ねぎがチリチリ焦げそうになったら
真ん中をあけて水をたらす
すぐに蒸気が上がり、辛味も一緒に飛んでくれる。
作り方⑤
シメジがツルンとなったところ
作り方⑥
玉ねぎとシメジを混ぜたところ
作り方⑦
野菜を上のように重ねたら
作り方⑧
カボチャを乗せ、フタをしてさらに煮る。
カボチャはちょっとくらい煮過ぎてもとろけて美味しい
さらにブロッコリーを乗せたところ
フタをして1分ほど煮る
作り方⑨
最後の野菜、ピーマンをのせてから水も加え、ひと混ぜしたところ
作り方⑩
あとは味付けして完成