新聞の「ひと」欄にこの映画監督のアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアンが紹介されていて、私はその文章を読んだ途端に無性にこの映画が観たくなった。
何故?と聞かれても私にもわからない、理屈を超えたモノが私を揺さぶったから。
上映している映画館を調べるとシネスイッチ銀座のみ、しかも短期間のようなのですぐに時間を作って観に行ってきた。この映画、全国を上映して回るようなので気になる方は調べてみてね。
「子どもが教えてくれたこと」は、重病を抱えた5人の子どもたちのそれぞれを撮ったドキュメンタリー映画で、病院での日々を淡々と映し出している。そう、ありのままを淡々と・・そこには作為などないから見る側も自由に感じ取ることができる。
私の心に響いたことの中からひとつ紹介したい。
ある子は外泊許可が出て家に帰り、その時だけは病院から解放される。病気のため常に鼻から管を入れているが、それを一時外し、また入れなくてならない時お母さんに対してイヤだとその子は少し泣く。その時の母親の対応だが、泣き出した子どもに正面から向かい合い毅然とした態度で励まし、母親の手によって鼻から管を入れる。それから優しく子どもを慈しむ。私はこのシーンを観て母親の子どもに対する深い大きな愛を感じた。それから、食事のシーンでは子どもが母親に料理が塩辛いと訴えている、この子は腎臓病だから塩の摂取量を制限しているのであろう。母親は少し食べてみて「このくらい大丈夫」と受け流すと子どもは安心して食べ続ける。
子どもは病院でいろいろと我慢していることが多いから、家に帰った時は思いっきり母親に甘えたい、のコミュニケーションの形なのだろう。
他の子どもたちのエピソードも合わせて、私は心をザクザクと揺さぶられた。
私はこの映画の子どもたちから、日々の暮らしの大切さを教わった。すごくシンプルなことだけれど、そこに真実があるのだと思う。
私は日頃から子どもは大人に大事なことを伝える人だと思っている、さらに病気を抱えた子どもからのメッセージ性は計り知れず、本質をついてくるのだな、とつくづく感じた。身体丸ごとで感じられる映画だった。
山梨で有機農家をなさっている堀川さんの桃、浅間白桃という種類でサイズが大きく、見た目もとっても美しい。値段も2コで800円くらいと私にとっては高級品だ。
堀川さんは、30年前から桃やブドウを有機農法で作っていらして、美味しく安全なものを作りたいという信念が素晴らしい。日本は高温多湿な気候のため、どうしても果物には農薬を散布しなくてはいけないと思われているが、さまざまな工夫やご苦労でそうでなくても大丈夫なんだね。
さて、浅間白桃はまだ硬めだったので室温に1日置き、熟させてから皮をむき切り分けて頬張ると・・桃のジュースかというくらいの果汁が口中に広がり、上品な甘さと微かな酸味にノックアウト!ゼリーやタルトを作ろうか、などと考えていたがやはりそのまま食べた方が美味しいね。
昨日と今日はグルッぺでやおやの料理教室を行いました。猛暑の中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は、あまり時間をかけずにできるメニューにしました。暑いと火を使う料理は極力短い方がいいと思いまして・・。
冷や汁は胚芽ご飯にかけて、トウモロコシとがんもの含め煮は薄味にしてトウモロコシの味を楽しみ、スイカの皮で浅漬けを作り、スイカ・バナナ・河内晩柑を添えたあんみつです。食欲がないときでも冷や汁はスルスルと食べられるからやはり夏に食べるのがベストですね。皆さんから美味しかったと感想をいただきました。嬉しいです。
両日ともに料理の質問やさまざまな意見があり、皆さんで話し合えたことがよかったですね。自分たちで食事を作り、美味しく食べてコミュニケーションをとれる、私が目指す料理教室はこれだと改めて思いました。皆さん、ありがとうございます。
8の料理教室はお休みさせていただきます。皆様どうぞ、体調を崩さないようにこの夏を乗りきってくださいね。また、9月に料理教室でお待ちしています。
山椒の実を買ったら葉もついていたので、葉をすり鉢ですり白味噌を加えて木の芽味噌を作る。
オクラをさっと塩茹でし、食べやすい大きさに斜め切りして木の芽味噌と和えてみた。
その味は、白味噌の甘さと木の芽の香り、噛んでいるとオクラのヌメリも加わってホントに美味しい。
木の芽の代わりに青紫蘇を刻んで白味噌と混ぜてもいいね。青紫蘇はすり鉢ですらずに刻んで使ってね。
先日、スーパーマーケットで生の白キクラゲを発見した。黒い方のキクラゲは結構出回っているが、生の白キクラゲは初めて見たので、私は触ってみたい匂ってみたい何か作ってみたい、と興味が湧いて早速購入。
触った感じは見た目通りぷにゅぷにゅしていて石づきのあたりもぽよんぽよん、匂いは特に無く、とにかく軟らかい。薬膳からみると白キクラゲは美肌にも良いとされているが、このぷにゅぷにゅ感がお肌に作用するのかもしれない。
さて、何を作ったか・・シンプルに料理するのが一番と感じ、ごま油で炒めて白だしで味付けし、ミョウガの千切りをトッピングして完成。あっと言う間にできてあっという間に食べてしまった。白キクラゲ自体に味はほぼ無いので、好みの調味料を使って薄めにすると美味しい。皆さんも入手できたらお試しあれ!
夏の薬膳料理教室を11日にグルッペで行いました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
夏の薬膳、プラス近頃の急激な気候変動に対応する養生も内容に取り入れ、皆さんで確認できたので濃い内容となりました。
メニューは写真の右上から時計回りに、トウモロコシのグリル、キュウリとスイカの皮の梅肉和え、冬瓜のすり流しスープ、薬膳ジャージャン麺、スイカとココナッツミルク白玉団子のチェーです。健脾・補気・補腎・利水作用と身体を冷やし過ぎないように温性の食材も合わせ、今の状況に適応するための薬膳にしました。全体のバランスも良く、美味しいと好評でした。
次回は、10月10日に美肌のための薬膳を行います。詳しくは薬膳料理教室のご案内をご覧ください。
来週の水曜日、11日にグルッペの3階で薬膳料理教室を開催します。詳細はすでに薬膳料理教室のご案内ページでお知らせ済みですが、内容が濃いので改めてのお知らせです。まだ、お席に余裕がありますので皆さんのご参加をお待ちしております。
その薬膳料理教室の内容を少し紹介します。基本的には夏の薬膳ですが、このところの気圧の変化や気温差で身体へのダメージは私たちが思っている以上にひどいものです。そこで、このような状況を乗り切るにはどのような食材を選ぶのが自分にとってベストなのか?それには、今の自分自身の状態を大まかでよいから把握することが先決です。すると夏の薬膳から外れてしまうこともあるでしょう。でもご心配なく、そのポイントを見つけ出してこれで良いのだ、と納得することが大事なのです。
今の自分の身体の状態の傾向がわかるように説明しますので、自分だけではよくわからないな、と思っている方は何かヒントが見つかると思いますよ。もちろん、お料理の実習もあり、メニューは美味しいものばかりです。お申し込みはお問い合わせページにお名前と電話番号を記載の上、送信くださるか、グルッぺ荻窪店にお電話をお願いします。
夏の薬膳
梅雨があけて夏の薬膳、ではあるが気圧の変化や気候変動も合わせて考えると身体へのダメージは大きい。さらに、電車や建物の中はクーラーが効いている。そこで、私は身体の暑熱をさますと共にお腹の中は温めるメニューを考えてみた。
まず、心に浮かんだのはスープしかも具だくさんのポトフ、薄味にして素材の味を活かし、次にはカレー粉を加えてスープカレーやトマトをたくさん加えてラタトゥイユ風にアレンジできるようにした。スープに使った野菜は玉ネギ、ニンニク、人参、山芋、ジャガイモ、トウモロコシ、オクラ、鶏肉、新ゴボウ、トマト、冬瓜で鶏肉までは身体を温めるか平性の食材、それ以降は涼性なので身体の熱をさましてくれる。これだとお腹を冷やさずちょうど良い感じがした。しかもしみじみと美味しい、味付けは塩とベジタブルブイヨン、香りづけにセロリの葉とローリエを使ったくらい。
これは食材が多すぎでは?と思うかもしれないけど、こういうのもいいのではないかと私は思う。使った食材の効能がわかっていて自分で納得すれば大丈夫なのだ。あとはヒジキのマリネでヒジキは寒なので身体を冷やすが五味子酢でマリネしたので酢は温性、プラス五味子が加わり五臓に効果的、また補血作用があるので貧血に良い。グリーンサラダには温性のココナッツフレークをたっぷり振りかけて冷え過ぎないようにした。食後のフルーツは全て寒性だが、全体的なバランスはイイ感じ。これにクスクスを添えて美味しくいただきました!
今日はグルッぺで約1年ぶりにプチ薬膳料理教室を行いました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
梅雨の薬膳の予定でしたが、梅雨があけてしまったので急遽夏の薬膳に変更。メニューはほぼ同じで冬瓜とエビのトロ~リスープ(写真左側でうっすらエビが見えてます)、トウモロコシとズッキーニの揚げ焼き(トウモロコシ・オクラ・塩トマト・レタスを付け合わせて)シンプルな味ながらとても美味しいとの感想をいただきました。やはり、素材が良いとその味を活かすシンプルな味付けでOKなのですね。
次回は、9月9日の日曜日に秋の薬膳を実習します。メニューなど詳しくはもう少しお待ちください。
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