今日、暦の上では立夏となっていますね。
そこで5月は初夏となりますが、風が冷たかったりするので今の旬の食材を使って薬膳を組み立ててみました。
メニューの内容は、全体的に野菜を多くして身体を浄化し軽くして夏を迎える身体作りを心がけました。
詳しくは、体内の余分な熱を取りながらも冷やし過ぎず、気血の充実をはかり利水もしますのでむくみにも効果的となっています。もちろん、とっても美味しいです。
一品ずつの説明はクリックしてご覧ください。
そら豆と梅ご飯
そら豆は、お腹の調子を整え、気を補い脾の働きを助け体内の湿気を取ってくれる。腹水やむくみによく、身体を冷やさない。
梅は、体内の水分を増してきゅっと締めてくれるので身体が緩んでいる時に効果的。腹痛、嘔吐、口渇、咳、咽喉の詰まり感、尿漏れ、便秘、食欲増進などによい。
うるち米に酒・薄口醬油・塩・昆布と共にそら豆を薄皮ごと炊き込み、炊きあがってから薄皮をむく。または、そのまま食べても美味しい。
アサリと三つ葉のお吸い物
アサリは、身体の熱を冷まし利水して血を補うので貧血や高血圧予防、コレステロールの抑制と排泄によい。
三つ葉は、気を補い肝の働きをスムースにし、食欲増進してくれる。
貝類は、火を通し過ぎると硬くなるのでフタをして水から中火にかけアサリの口が開き出したら一旦、火を止めて余熱で口を開かせ、再び火にかけて酒・塩などで調味するとよい。
銀あんがけ茶碗蒸し
鶏卵は、身体を冷やさず血を補い渇きを止めてくれるので、貧血や口渇、体力回復、胎児安定によい。
この茶わん蒸しは、中に何も入れず出し汁と酒・塩・薄口醬油で調味し、銀あんも出し汁に酒・みりん・塩・薄口醬油で調味し、葛とじしている。
卵に対して3倍の出し汁にするとフルフルの食感になって美味しい。蒸し時間は12分を目安にし、鍋とフタの間に菜箸を1本置いて蒸すとスが入らないよ。
アスパラと新玉ねぎの梅ドレッシングサラダ
アスパラは、気を補い身体の余分な熱を冷まし、水分を生み出しながらも余分な水分は排出してくれるので、口渇、むくみによく、免疫力向上、降圧もしてくれる。
玉ねぎは、身体を温め気血の巡りをよくするので、胃の不快感や粘る痰、咳によい。
この時期は、新玉ねぎがおすすめ!辛みが苦手な方は、スライスしてから水に浸けて辛みを取ってね。アスパラは蒸すか茹でて斜め切り。ドレッシングは梅肉2コをたたき、オリーブオイル大さじ1、レモン汁小さじ1、ハチミツ小さじ1を混ぜる。
ウドとワカメの辛子酢味噌和え
ウドは、身体を温め足腰の冷えや痛み、湿疹によい。
ワカメは、身体の余分な熱を冷まし利水するので、便秘、甲状腺腫、がん予防、むくみ予防によい。
ウドの産毛をタワシでよく洗い、あとは皮ごと斜め半月切りにして酢をたらした湯でさっと茹でる。
白味噌と酢を同量混ぜ、塩ひとつまみ加え、最後に辛子を混ぜて、冷めたウドとワカメと和える。
こごみと油揚げの煮びたし
こごみは、春の山菜のひとつで食物繊維が豊富なため有害物質も吸着して排出してくれる。
こごみは、ほとんどアクがないので食べやすい長さに切ったらそのままごま油で炒め、出し汁(水でも)1/2カップほど加えてフタをし、5分ほど煮る。次に酒・みりん・醤油で味付けし、さらに3分ほど煮含めてから油揚げを加えて煮あげる。