ホーム写真「初夏の薬膳」の説明

5月5日の立夏を過ぎて、吹く風や大気に夏の気配がしてきましたね。そうなると、気温が上がってきて体も暑くなるので少し冷ますと楽になります。

 

薬膳では体の余分な熱を取ることを清熱と言いますが、初夏は極端に冷やすのではなくさます感じです。また、今の状況を考えると気もしっかりと補った方がいいのでそれらなどを合わせたメニューにしました。

 

メニューは、今が旬のそら豆を七分搗きご飯に混ぜ、トマトとセロリと豆腐のスープに生鮭をムニエルにしてキャベツを添え、生のキクラゲを豆板醬でピリ辛炒めに、デザートは豆乳で杏仁豆腐にしました。

それぞれの薬膳説明とレシピをご覧になりたい方は、クリックしてご覧ください。毎日、1品ずつ紹介してまいります。

 

 

そら豆ご飯には、そら豆の他に身体を冷やし過ぎないよう生姜と肺と腎の働きを助ける松の実を炊き込んでいます。私は、今の状況では肺と腎も補強した方がいいと思い、松の実も使いました。

 

そら豆は、脾胃(おなか)の働きを助け気を益して疲れを取り、袪湿するので体のむくみを取ってくれる。

 

そら豆は、炊き込むと色が薄くなるのでご飯が炊きあがってから混ぜると鮮やかな緑色が楽しめます。そら豆を薄皮ごと塩茹でし、その煮汁でご飯を炊くとそら豆の味がほんのり香ります。

 

 

<そら豆ご飯> 4人分

材料 米・・2合 そら豆・・15房ほど 生姜・・1片 松の実・・大さじ1 昆布・・3cm 酒・・大さじ1 

   塩・・小さじ1/2 薄口醬油・・小さじ1 

作り方

①米を洗って30分ほどザル上げする。生姜を千切りにする。

②そら豆の薄皮に包丁で少し切れ目を入れ、2カップの水に塩(分量外)をひとつまみ入れて3分茹で、煮汁を取っておく。

③炊飯器の内釜に①の米と調味料を入れ、そら豆の煮汁を目盛りまで入れ(足りない時は水を足す)ひと混ぜする。昆布を米の中に潜らせ、上に生姜と松の実をのせて炊く。

④ご飯を蒸らし終えたら薄皮をむいたそら豆を加えてさっくり混ぜる。

*薄口醬油の代わりに白だしでもOKです。濃口醬油でも良いですが小さじ1/2にしてください。

*そら豆はご飯に混ぜる直前に薄皮をむくと良いですよ。