いちにち一品「ピェンロー鍋」

ピェンロー鍋ってご存知?

中国のチワン族の郷土料理で妹尾河童さんが著書で紹介し、広めた鍋料理。白菜と春雨、干し椎茸、豚・鶏肉にたっぷりのごま油だけで作るのだが、これがとびきりの旨さだ。

冬に甘くなる白菜がさらに甘さを際立たせ、さらに干し椎茸のダシや肉類の旨みをを吸い取っていくらでも食べられる。緑豆春雨も同様に旨みを吸っているのでちゅるちゅると食べ過ぎるくらいだ。

 

この鍋、食べ方も独特で、まずとんすいなどの器に塩をひとつまみと七味唐辛子を適量振り、鍋から汁(少ないのでよそい過ぎ注意)をよそって混ぜる。この少ないタレに白菜などの具をからめて食べるのだ。最後におじやにする場合は、各自のとんすいに残っている汁を鍋に戻してご飯を入れる仕組み。えっ!!と思うかもしれないが家族や親しい仲間内でワイワイ言いながら食べるのが最高なのだ。

残念ながらこのおじや方式、今はコロナでちょっと我慢かな?

鍋が出来上がってフタを開けたところ

上に春雨をのせたので中が見えないが・・

 

材料(2~3人分)白菜3~4枚、干し椎茸3~4枚、緑豆春雨40g

豚バラ150gくらい、鶏モモ1枚、ごま油適量(たっぷり)

食べる時に塩と七味唐辛子(一味唐辛子でもよい)適量

 

作り方は、まず干し椎茸を水(急ぎなら温湯)2カップほどで戻し、2~3等分に削ぎ切り、春雨を熱湯に入れて戻し、白菜をひと口大に切り、肉類も食べやすい大きさに切る。

私のやり方は、鍋の底に白菜の柔らかい方を敷き、椎茸をのせてごま油をひと回し、その上に白菜・肉類・白菜・ごま油・春雨・白菜・ごま油と重ね干し椎茸の戻し汁を加えてフタをし、強火で沸いたらやや弱火で20分ほど煮込む。

 

 

とんすいに写真のように用意して、あとは楽しくモリモリ食べるだけ。

 

とにかく美味しくてあっという間になくなる感じだ。

 

私は、ピェンロー鍋をかなり前に知ってから冬はよく作るので、ウチの定番になっている。少ない材料だが、どれが抜けてもダメだしたぶん何かを足しても違うと思う。

 

気になる方は、是非、この材料のみで作ってみて欲しい。