新聞にこの映画「歩いて見た世界」の広告がのっていて、ちょっと気になっていた。
さらに、岩波ホールが7月29日で閉館するとのこと。54年に渡って世界の埋もれた名作を上映してきた映画館だ。私はほんの数回しか行ってないが、いざ閉館するとなると淋しい感じがする。じゃ、もっと見に行っていれば良かったんじゃない?と自問するもそういう単なることではない気がする。
そんなわけで今日、岩波ホールに出かけてきた。
平日で雨降りだったためか、観客は7割くらいの入りでゆったり見ることができた。
伝説の紀行作家と言われるイギリスのブルース・チャトウィンが生前、自らの魂の軌跡をたどる旅をしていて、それを改めて辿り映画にしたドキュメンタリー映画。
私は、この作家も映画監督も知らない。なのに、何故この映画にひかれたのか自分でもわからなかった、が、映画を見たらひとつの風景にくぎ付けになった。心の奥がざわざわして・・そうかこれを確認したかったのか、と腑に落ちた。
身の回りには常に学びの答えのきっかけが用意されている、それに気付くかどうかなんだな、と思えた映画だった。