カラダと対話「ばね指」

ばね指ってご存知? 私は自分がそれになるまでばね指のこと知らなかった。

 

ばね指の始まりはこの夏、朝起きた時に手が握りにくくなったことからで、その時はビールの飲み過ぎのむくみだろうから控えようとしか考えてなかった。その後、ビールを控え(止めたわけでもなく)朝起きた時に手を握ったり開いたりを繰り返したりしていた。

それから2ヶ月経った頃、今度は手を握りきれなくなりグッと力をこめて握ったあとに開こうとすると途中で一旦止まり、まるで指にばねが入っているかのようにカックンと開く感じになった。痛みはそれほどでもないが、これは明らかにカラダの異変なのでいろいろと調べると症状からしてばね指だろうと推測された。

さて、どうしたものか・・病院を受診した場合は最初は様子見や投薬など、次にステロイド、最終的に手術とあったが、私としては腑に落ちないので病院に行くのは違うかなと思った。

 

そもそも、ばね指とは腱鞘が狭くなり腱の腫れによって起こっているとのこと。腱は骨と筋肉をつないでいるので関節のバランスが崩れ、筋肉が収縮・ねじれなどが起こると筋肉の動きが悪くなり、常に腱が引っ張られて炎症が起こりやすくなること、と整骨院のホームページにあった。

そこで、私は腱なら中医学では肝との関わりがあるな、と思い肝血を良好にして充分補うために補血の食材と血を酸化させない食材を意識して摂るようにした。

さらに、知り合いの方がマッサージしてたらいつの間にか治ったよ、と言うので!!私も朝晩せっせと指のマッサージを始めた。指を伸ばすとピーッと手のひらまで痛みが走るので、指だけでなく手のひらから肘まで丹念にマッサージ、さらに指を反らせて(必ず反対の手を添えて無理しない)伸ばすとだんだん楽になってきた。

 

ばね指になる人は、仕事やスポーツなどでよく指や腕を使う場合や更年期や産後のホルモンバランスの崩れなどでも発症するらしい。私は仕事と更年期も重なって発症したんだなと実感している。

 

さて、その後私のばね指はどうなったか?

3日ほど前に手を握った時、以前のカクンとした感じがなくなって楽になった。完全に治ったわけではないが、手を使う仕事なのにこのままだったらどうしよう・・という不安が払しょくされて良かったと胸をなでおろしている。

還暦を過ぎるとカラダもいろいろと出てくるのできちんとメンテナンスして大事にしなくちゃ、と思わされた出来事だった。